人事異動で外回りから本部に入ることとなります。今までに経験したことのない新たな挑戦の連続でした。
本部に

同じ建物内に机があるとはいえほとんど足を踏み入れることのない場所なんで最初のうちは結構緊張しました。
経理
経理の仕事は主に
- 日々の本支店経理
- 決算
の2つでした。
日々の本支店経理
経費の支払いや有価証券(手形、小切手)の管理がメインでした。
営業店で使用しない(特に外回りとは縁のない)伝票を使うんで「?」の連続でした。本部と営業店とでは「入金」「出金」の伝票は逆であったりするんで余計でした。
決算
経理のメインといえば「決算」。
監督官庁である金融庁(財務局)に
- 5月 決算速報
- 6月 経営実態報告書等
- 7月 ディスクロージャー誌
を提出しないといけません。
10月になったら本年度の仮決算作業もあるんでずっと決算をやっている感じでした。
顧問税理士の先生に質問も連続でした。
そのため、経理に配属になるとすぐに銀行経理本を買いました。
決算業務がこんなに大変とは夢にも思いませんでした(^_^;)
内部監査
1年9ヶ月経理をやって、前任の退職に伴う異動でした。
主な仕事は本部、営業店の事務検査でした。
「金融内部監査士」という資格を取得しました。
金融内部監査士養成コース (FZ)|経済法令研究会 (khk.co.jp)
審査管理

2年内部監査に勤めた後、審査管理に異動。
「融資」は金融機関にとっては「資産」なのでそれなりに神経つかいました。
主な業務は
- 審査
- 管理
- 自己査定
- 金融庁(財務局)ヒアリング、検査
でした。
審査
- 各営業部店より提出される融資案件の稟議書類を詳細にわたり精査
- 融資取組が妥当であるかどうかを判断
- 案件によっては私も訪問、担保に入れる予定の物件の調査
管理
各営業部店に訪問し、
- 責任者と管理状況のヒアリングを行い、各債務者ごとに状況を吟味し対応方法を検討
- 個人ローン先については督促の強化及び督促状の不着等があれば住民票の取得
- 事業先については、業況把握の上、元本据置等リスケジュール提案の指示
また本部として確認すべき事案に関しては事業所訪問を行い直接実権者と面談する場合もあり。
自己査定
- 年に2度(12月末時点、3月末時点)、金融検査マニュアルに基づき(令和元年12月18日に廃止)、各営業部店が全融資先の状況査定(一次査定)してきたのを再度査定(二次査定)
- 債務者毎に5つに区分(詳細割愛w)
- その区分に応じて分類金額を算定(詳細割愛w)
金融庁(財務局)ヒアリング、検査
- 債務者の業況ヒアリング
- 資産査定
一番イヤでしたw
両親の死、そして若い人とのギャップ・・・
この部署にいる間、いろんなことがありました。
両親が立て続けて旅立つ
病院の入退院や介護施設の入退所等、今日言って明日、というのが頻繁にありました。
普通ならなかなか休みにくいところ(有給休暇あるんだからええやないかと言われましたがw)気持ちよく休ませてくれたりして居心地よい職場でした。
若い大学出た社員がどんどん入社し若返りw
こんなこともありました。
ある日、稟議書をどう書いていいかわからない若い外回り職員(仮にAくん)が書き方について相談に来て、それなりにていねいに案件ごとに説明したりもしてました。
翌日、上司から「ちょっと」と。
「昨日、Aくんに何言うたん?」
私は昨日説明したまま答えました。
どうもクレームがあったみたいでした・・・
言葉足らずなのか・・・
そういうことが何度かありました。
感情が出やすいんでにこやかに答えていたんだけど・・・
もっとも、普通の受け答えでしたが。
胸に去来したもの
そこでふと、
「時代に取り残されているのか」
そう感じずにいられませんでした。
退職、フリーに

両親も旅立ち、若い職員が増え、誰からも何も言われてなかったんですが、
「潮時なのかなあ」
って感じました。
次の就職先もないまま、
「退職します」
と報告しました。
いろいろお世話になった上司に報告するのはすごく勇気が入りました。
サラ金の時とは大違いw
「わかった」
と。
報告してから1ヶ月間、異動でなかったんでゆっくり引き継ぎし(普通金融機関はだいたい3日ですが(゚Д゚))、お花、餞別をいただき職場をあとにしました。
会社に向かって一礼し去りました。
いろいろお世話になった信用組合に感謝しています。