消費者金融時代

転籍後し、しばらくは一本化ローンに携わっていたが、販売中止となり、異動となる。

その部署は・・・

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管理部門に

 

管理というのはすなわち

「取り立て」

です(@_@;)

電話をかけて督促するわけですが、本当に入金を忘れているお客様ばかりなら苦労はしませんが・・・

督促は電話だけではありません。電話でダメなら

「訪問」

があります。

正直怖いです。

どんなお客様かわかりませんので。

営業店へ異動、訪問回収に

今までは本部で電話督促でした。

営業店へ異動の際、「訪問」経験者から

「絶対(お客様に)背中向けたらあかんで」

とも言われました。

以前在籍していた会社で刺されるという事件があったそうです。

怖いですね。

当時会社の車にはカーナビがなく、助手席には「ゼンリン」の住宅地図を数冊搭載しての業務。

お客様の自宅に到着し、まず確認するのが

「電気メーター」

円盤のようなものが勢いよく回っていると在宅しているはずなんですが、

「ピンポーン」

と鳴ると同時にスローモーションを見る如くゆっくりに。

すなわち

「居留守」

です。

らちがあかないと踏むと今度は

「張り込み」

です。

刑事ドラマで見かけるあれです。

ただ、相手?(お客様なのに笑)も

8時~21時 しか督促ができないことを知っているんで、その間には家から出てこないということも。

そうなると、勤務前、車で出社する時を待ち伏せ、家を出ると同時に追っかけていく、いわゆる「カーチェイス」みたいなこともやりました。

しかし敵もさるもの、追いかけているのに気づくと途中で巻かれたりしました・・・

過払い訴訟

営業店勤務では、簡易裁判所へも出向いたりしました。
近ごろCMであまり見なくなりましたが、いわゆる

「過払い訴訟」

の出廷です。

最高裁の過払い判決が出る前でCMでも派手に広告する前でしたんで、受任された司法書士もけっこうアバウトのような気がしました。

本部から「**万円で交渉するように」と指示があり、それに基づき司法書士と交渉。
当然、指示があった金額以下で最初は交渉して、物別れに。
2度目で合意。それも本部より指示のあった金額以下でまとめることもありました。

会社の方針に「?」、そして退職

本部に異動。何?「提携業務」って?

過払い出廷はあるものの、メインか債権回収。

月に一度本部に行き、回収率が芳しくなく、叱責されることもあり、だんだんやる気が失せつつありました。

ちょうどその頃、本部への異動が。

「提携業務」

という新規事業でした。

不動産賃貸仲介業者を訪問し、引越される方に初期費用を融資斡旋するものでした。

要するに、仲介窓口が融資窓口というわけです。

新規融資に陰りが見えはじめていたため、いわば苦肉の策としか思えませんでした。

「いよいよここまで来たのか」

と感じずにいられませんでした。

転職活動

転籍しておよそ2年半、ようやく?自分に合わないと悟りました。

まず、今までの自分の棚卸しをし、

「やっぱり(市中)金融機関しかないのか」

という結論に達し、市中金融機関で中途採用している銀行、信用金庫、信用組合に履歴書を送りまくりました。

消費者金融社員からの応募ということでかなり厳しい活動でした。

しかし、ひとつの信用組合から内定をいただきました。

清々しい気持ちになったのはいうまでもありませんでした。

翌日出社し、

「今月末で退職させていただきます」

と伝えました。

どうも本部も感じ取っていたみたいでした。

ま、そんなことどうでもいいんですが。

残り有給休暇から逆算し引き継ぎを行い退職に。

出向時代を含めると3年8ヶ月のサラ金業務を終了しました。

自分としてはよくやれたと思ってます。

ちなみにその消費者金融会社 過払い請求等で業況悪化し、4年後に破産しました・・・

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この記事を書いた人

30年余の金融機関勤務経験より役立つ情報を発信しています。
金融ジャンルのSEO記事制作をメインに執筆。
趣味は楽器演奏(ホルン)にマラソン。

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